ルービックキューブ日本大会2019 FMC と DR

今回のテーマは Domino Reduction。

A Domino Reduction Guide - Google ドライブ を読んだ私の理解では、安定してsub30手を出せる解法という認識。やらない手はないということで、ここ最近トリコンで取り入れていた。

私の Domino Reduction に対する印象は、

  • 取りうる状態の数が限られているとはいえ、勝手に揃っていく感が半端ない
  • それだけになかなか揃わないときのもどかしさが半端ない
  • コーナーはめったに揃わない

といった感じ。

本大会では、この Domino Reduction 縛りでsub30手を出すという目標を定めた。結果、

40.00 mean = 56, 31, 33

1回目 56手

スクランブル: 不明

Domino Reduction 大失敗。17手DRからの29手5cだか2c2eしか見つからず、ギリギリまで粘った挙げ句、DNFだけは避けようと、リニアCFOPでセコい結果に。

2回目 31手

スクランブル: R' U' F L2 U R2 F2 R2 U B2 R2 D U' L' B U' R' B2 D' F' D' B U F' R' U' F

 

sub30手はならなかったものの、DRらしい解答になったかと思う。

 

F D L R B // FB面EO (5/5)

D' L' D' L' B2 L' R2 // LR面DR Triggerセットアップ (7/12)

U L' U' // DR (3/15)

R F2 // square

U2 L U2 // square

L' R2 // 223

D2 F2 D2 F2 // F2L-2

D2 R F2 R' D2 // Finish F2L (LL Skip) (16/31)

 

最初はT Permになったのですが、その前に R2 Uw R2 Uw' R2 の F2L が出てきたので、これキャンセルするんじゃね?と思ったらキャンセルできた感じです。

ここで落ち着いて見てみると、Domino Reduction Guide でみた手数を減らす手法が使えそうですね?

 

Solution: F D L R B D' L' D' L' B2 L' R2 U L' U' R F2 U2 L U2 (L' R2 D2 F2 D2 F2 D2 R F2 R') D2

 

カッコ内はLR面DR後なので、LR面の回転を除いた

(D2 F2 D2 F2 D2 F2)

においても中段(ここではMスライス)の変化については影響がありません。この手順については、中段は一切変化しないので、おもむろにM'セットアップで挟んでみましょう。

(M' D2 F2 D2 F2 D2 F2 M) = (L R' B2 D2 B2 D2 B2 D2 R L')

ここでさっき取り除いたLR面の回転を戻してみると…

(L' R2 L R' B2 D2 B2 D2 B2 R D2 R L' R') = (R B2 D2 B2 D2 B2 R D2 L')

はじめ10手だったカッコ内がなんと9手になりました!

というわけで、がんばればあと1手減らせたようです。

これをもとの場所に当てはめて解いてみると、UD面(今回はLR面)を中段の色に安易に合わせるのは何の根拠もない選択肢な気がしてきます。

 

3回目 33手

スクランブル: R' U' F L2 B2 F R2 D2 F' U2 B2 D2 R' D' U' L' B' F2 R2 D F2 R B' R' U' F

 

L2 U' F // FB面EO (3/3)

R D' U' // LR面DRに向けて調整 (3/6)

B2 L2 F2 L' D2 L2 D' R2 D // DR Trigger (9/15)

R D2 R D2 // 222

U2 // square

L' // pseudo 223

F2 // pair

U2 // square & pair

F2 // 223 & 123

U2 L' // L3C (11/26)

 

インサートは1手キャンセル(略)

 

なるべく各動きの意味を追ってみた。

このように、DR後はペアやブロックが非常にできやすい状態になっていると感じるので、何もしないよりはEO、何もしないよりはDRという安易な考えに陥っている今日このごろです。

しかしどうにもパリティになってしまうのは相変わらず(個人の感想です)